×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
※志杏椶が地上に起きる時に起きた、ちょっとした事件についてです♪第一章始まる一年前のお話
【前編:芽生える恋心】
晴れ渡った空‥‥一点の曇りもなく、どこまでも澄み渡っている。だが、東西両域の主だった面々が一同に介した東域の大広間は、どんよりとした重い空気に包まれていた。
専ら、密やかに囁かれているのは、今日の主役である1人の娘のこと‥‥
「なぜ、こんな大切な役をあんな小娘に‥‥」
「本当に‥‥しかも、何も判ってはいない小娘が‥‥しかも、“東西双方に地上を守る使命を負う義務がある”とか‥‥ふざけた理由で西域の王と養子縁組とは‥‥」
「そもそも、王は何を考えておられるのやら‥‥」
不平不満は、積もるばかり‥‥そんな時、衛兵の声が響く。
「西域 神聖王、東域 天帝 ご入場」
水を打ったように、それまでの騒ぎが嘘のように、広間が静まる。壇上に据えられた玉座に、当代神聖王であるラスティと、同じく天帝である真武が座す。
真武の隣に立った、天帝補佐の焔磨天 焔祁が、一歩前へ進み出ると見渡しながら口を開いた。
「皆々様、今日はようこそ、伊倭王神任命式典にお越しくださいました。今、地上は“狩神”そして“妖”といった邪な者達に蝕まれています。
そのような状況を打破すべく、東西両域における統制陣にて、慎重に討議した結果、わが娘 地天 志杏椶がこのような大役を仰せつかりました事、まことにありがたく存じます。」
そう言って、恭しく一礼すると一歩下がった。続いて真武が鷹揚に頷くと、口を開く。
「何か、異論がある者はここで述べるが良い」
すっと目を細めて鋭く見回すと、場に動揺が走った。真武の物言いは、まるでそれまで囁かれていた噂を全て聞いていたような‥‥全てを見通しているような言い様だ。
その様子に苦笑を浮かべ、横から口を出すのが神聖王だ。
「天帝殿、そんなにきつく言っては、言えるものも何も言えまい‥‥」
そう言うと、立ち上がった。
「今回の件‥‥東西両域において、不穏な噂が囁かれていること‥‥我々とて知らぬわけではない‥‥あるのならば、今この場で申し出られよ‥‥」
暗に、「自分たちの選んだ“伊倭大神”より、相応しいと思うものはこの場で名のりを挙げよ」と仄めかす。その言葉に、再度場がざわめいた。
「志杏椶、ここへ‥‥」
真武の促す声に導かれるように、志杏椶が一礼すると壇上へと進み出た。いよいよ、場がざわめく。
「このような、政も判らぬ、小娘に何が出来るというのです!」
どこからか、そんな声が聞こえてきた。それが口火を切ったように方々から声が上がりだした。
「そうだそうだ!剣の腕も、本当のところどうなのか判ったものか!」
話は、どんどん横へそれていく。
「武に長けているというのなら、何故先だって行われた武道会出場なされなかったのか」
「よもや、やはり噂が先走っただけではないのか?」
暴走した話の行く先は、最早盛り上がる当人達にすらわからない。
「この間の武道大会、竜族の豪という若者が優勝したと聞く」
「本当に、自信があるのなら、竜族の豪から一本取ってみろ!」
「そうだそうだ!!」
最早、この熱‥‥否、溜まった鬱憤は止まるところを知らない。志杏椶は、黙ったまま後ろに控えている王‥‥二人の伯父と、父に視線を向ける。
三者三様‥‥頷き、苦笑を浮かべている。それを承諾の意と介した志杏椶が、そこで初めて口を開いた。
「これは、皆々様方‥‥申し訳ございませんでした。」
少々大げさに、芝居がかった一礼をする。
「はっ‥‥お飾りの“王”か‥‥」
声のほうに、その容姿からは予想も出来ないほど、鋭い視線で相手を黙らせると、また背筋が凍るほど爽やかな笑みを湛えて発する。
「では、私がその方と一戦交えて、一本取れば納得して頂けますか?」
「は?」
「皆様の前で‥‥今、ここで一戦交えようというのです‥‥」
背後で、ラスティのみならず、傍らに控えている四聖天長ラグエルもこっそりと噴出す気配がした。真武と焔祁にいたっては、頭痛を感じて額を抑えているに違いない。手に取るように判る後ろの状態に心中で謝ると、言葉を続ける。
「それとも‥‥試合をされては、まずいのでしょうか?」
困ったように‥‥思わず、擁護したくなるような問い方をする志杏椶に、会場が更にざわめく。
「そこまで仰るならば、お相手させて頂こう!」
図太い声が、会場に響いたのはその時だ。壇上から一番離れた末席に居るにも関わらず、その存在感は大きくて‥‥
モーゼの十戒の如く、人の群れが割れた。その道を堂々と歩いてくる。志杏椶の目の前まで来てみると、何と190cmは下らないだろう、筋骨隆々とした武官で‥‥まるで志杏椶は赤子のようにさえ見える。
「それがし、竜族の豪と申す。手合わせ願いたい‥‥が、拙者にもか弱い婦女子をいたぶる趣味は毛頭ござらん。辞退するなら今ですぞ?深窓の姫君?」
そう言って、豪は志杏椶に頭を垂れた。青年に他意はなく本心から出た言葉であったが‥‥
<馬鹿にして‥‥ここで引き下がってなるものですか!>
志杏椶には一向に、その心情は伝わってはいなかった。
「剣をここにっ!」
鋭く言い放つのに、志杏椶の後ろに控えていた青年が一帯の剣を携えて志杏椶に献上する。
「志杏椶様‥‥余りご無理をなさっては‥‥」
「雄飛、私が負けると思っているの?」
雄飛は、剣を受け取りながら不敵に微笑む志杏椶をみて、内心で無知な竜族の青年に合掌したのだった。
「諦めては、頂けぬか?深窓の姫君‥‥」
「その呼び名‥‥止して頂けるには、剣を交えるが一番かと?」
ニッコリと‥‥何も知らぬものがみれば、うっとりしてしまうほど美しい微笑みを湛えたまま、剣を抜く。豪はやれやれと言った風に、剣を手に取った。
いつの間にやら、志杏椶と豪を中心に円形の人垣が出来上がっている。
「いざっ!!」
その場に居合わせた皆が、息を呑むほど激しい攻防が続く。
―キンッ!
その攻防戦の終わりは、あっけなく訪れた。金属をはじく音が響き渡る。
「まっ‥‥参りました‥‥」
腰を抜かし、この状況が信じられないというように相手を見上げていたのは豪だった。喉元には細い剣先が突きつけられている。宙を舞っていた剣を、視線を向けることなく空いている左手で掴む。
相手から闘気が完全に失せた事を確認してから、志杏椶は目線を合わせて豪に剣を返した。
「お手合わせ、ありがとうございました。」
「あっ‥‥ああ‥‥」
舞うようなその剣技に魅入ってしまっていた観衆から、拍手が沸き起こった。今まで実しやかに囁かれていた“剣豪”の実力を見せ付けられた以上、認めないわけにはいかなかった。
それでも納得がいかない者というのは、どの世でもいるもので‥‥
「そっ‥‥そんな、武力だけ誇っていても、政が勤まるものかっ!!」
往生際も弁えず、そんな戯言を言う方に皆の視線が集まった。
正体は、もともと東域に対して‥‥否、志杏椶やその父である焔祁に対して良い感情を抱いていない、オリフィエル・バルク・スローネ‥‥今は亡き、焔祁の第二妃であるシュクラ・ユダ・スローネの実父であった。
その取り巻きも、今となっては空しいばかりの反論を手伝う。最早、野次の次元だ。
<やっぱり‥‥>
そんな思いでため息を付くと、志杏椶は剣を自らに向けた。
「女である事に、不満を抱いておられるのですか?」
怒りか、それとも羞恥心からかオリフィエルの顔は真っ赤だ。
「当たり前だ!!女なんぞに、このような大切な大役を任せてなるものかっ!!王も、女の色香に血迷ったか?」
回りの非難の視線にも気付かずに、ずらずらとどうでも良い御託を並び立てるのに、志杏椶は一層鋭くオリフィエルを睨みつける。
「女である事の、何がご不満かっ!この長たらしい髪か!?」
「志杏椶様!?」
言うなり、雄飛が止めに入るも間に合わず、志杏椶は自らの髪をバッサリと切り落とした。
「私のことを言うのは、構いません‥‥ですが、伯父上や義父上への暴言、撤回して頂きたい!」
完全に、会場が志杏椶の味方に‥‥志杏椶が大衆に認められた瞬間だった。
ラスティと真武は、やれやれといった風に視線を交わす。ラスティが隣に立つラグエルに目配せすると、意を汲んだラグエルが気まずい静寂を破った。
「さて、皆様方のお気もお済みでしょうか?かような茶番で、皆様方の了承を得たとは思えませんが‥‥今一度、志杏椶様を“伊倭大神”と認めて頂けるのなら、その意を示して頂きたい。」
その言葉に、ポツリポツリと拍手が波打っていたが、いつの間にか広間が割れんばかりの大歓声に変わっていた。
オリフィエルの惨敗は、誰の目から見ても明らかで‥‥
このとき、正真正銘の“伊倭大神”としての志杏椶の地位は、確固たるものとなったのだった。
そして、このとき‥‥人知れず開いた一輪の花が‥‥
その後、滞りなく進んだ「拝命の儀」‥‥その間ずっと志杏椶に暑苦しい‥‥もとい、熱い視線を送っていたのは、先ほど身も心も一本取られた竜族の青年であった。
<後半に続く>
~戴冠式で芽生え、散る恋心~
【前編:芽生える恋心】
晴れ渡った空‥‥一点の曇りもなく、どこまでも澄み渡っている。だが、東西両域の主だった面々が一同に介した東域の大広間は、どんよりとした重い空気に包まれていた。
専ら、密やかに囁かれているのは、今日の主役である1人の娘のこと‥‥
「なぜ、こんな大切な役をあんな小娘に‥‥」
「本当に‥‥しかも、何も判ってはいない小娘が‥‥しかも、“東西双方に地上を守る使命を負う義務がある”とか‥‥ふざけた理由で西域の王と養子縁組とは‥‥」
「そもそも、王は何を考えておられるのやら‥‥」
不平不満は、積もるばかり‥‥そんな時、衛兵の声が響く。
「西域 神聖王、東域 天帝 ご入場」
水を打ったように、それまでの騒ぎが嘘のように、広間が静まる。壇上に据えられた玉座に、当代神聖王であるラスティと、同じく天帝である真武が座す。
真武の隣に立った、天帝補佐の焔磨天 焔祁が、一歩前へ進み出ると見渡しながら口を開いた。
「皆々様、今日はようこそ、伊倭王神任命式典にお越しくださいました。今、地上は“狩神”そして“妖”といった邪な者達に蝕まれています。
そのような状況を打破すべく、東西両域における統制陣にて、慎重に討議した結果、わが娘 地天 志杏椶がこのような大役を仰せつかりました事、まことにありがたく存じます。」
そう言って、恭しく一礼すると一歩下がった。続いて真武が鷹揚に頷くと、口を開く。
「何か、異論がある者はここで述べるが良い」
すっと目を細めて鋭く見回すと、場に動揺が走った。真武の物言いは、まるでそれまで囁かれていた噂を全て聞いていたような‥‥全てを見通しているような言い様だ。
その様子に苦笑を浮かべ、横から口を出すのが神聖王だ。
「天帝殿、そんなにきつく言っては、言えるものも何も言えまい‥‥」
そう言うと、立ち上がった。
「今回の件‥‥東西両域において、不穏な噂が囁かれていること‥‥我々とて知らぬわけではない‥‥あるのならば、今この場で申し出られよ‥‥」
暗に、「自分たちの選んだ“伊倭大神”より、相応しいと思うものはこの場で名のりを挙げよ」と仄めかす。その言葉に、再度場がざわめいた。
「志杏椶、ここへ‥‥」
真武の促す声に導かれるように、志杏椶が一礼すると壇上へと進み出た。いよいよ、場がざわめく。
「このような、政も判らぬ、小娘に何が出来るというのです!」
どこからか、そんな声が聞こえてきた。それが口火を切ったように方々から声が上がりだした。
「そうだそうだ!剣の腕も、本当のところどうなのか判ったものか!」
話は、どんどん横へそれていく。
「武に長けているというのなら、何故先だって行われた武道会出場なされなかったのか」
「よもや、やはり噂が先走っただけではないのか?」
暴走した話の行く先は、最早盛り上がる当人達にすらわからない。
「この間の武道大会、竜族の豪という若者が優勝したと聞く」
「本当に、自信があるのなら、竜族の豪から一本取ってみろ!」
「そうだそうだ!!」
最早、この熱‥‥否、溜まった鬱憤は止まるところを知らない。志杏椶は、黙ったまま後ろに控えている王‥‥二人の伯父と、父に視線を向ける。
三者三様‥‥頷き、苦笑を浮かべている。それを承諾の意と介した志杏椶が、そこで初めて口を開いた。
「これは、皆々様方‥‥申し訳ございませんでした。」
少々大げさに、芝居がかった一礼をする。
「はっ‥‥お飾りの“王”か‥‥」
声のほうに、その容姿からは予想も出来ないほど、鋭い視線で相手を黙らせると、また背筋が凍るほど爽やかな笑みを湛えて発する。
「では、私がその方と一戦交えて、一本取れば納得して頂けますか?」
「は?」
「皆様の前で‥‥今、ここで一戦交えようというのです‥‥」
背後で、ラスティのみならず、傍らに控えている四聖天長ラグエルもこっそりと噴出す気配がした。真武と焔祁にいたっては、頭痛を感じて額を抑えているに違いない。手に取るように判る後ろの状態に心中で謝ると、言葉を続ける。
「それとも‥‥試合をされては、まずいのでしょうか?」
困ったように‥‥思わず、擁護したくなるような問い方をする志杏椶に、会場が更にざわめく。
「そこまで仰るならば、お相手させて頂こう!」
図太い声が、会場に響いたのはその時だ。壇上から一番離れた末席に居るにも関わらず、その存在感は大きくて‥‥
モーゼの十戒の如く、人の群れが割れた。その道を堂々と歩いてくる。志杏椶の目の前まで来てみると、何と190cmは下らないだろう、筋骨隆々とした武官で‥‥まるで志杏椶は赤子のようにさえ見える。
「それがし、竜族の豪と申す。手合わせ願いたい‥‥が、拙者にもか弱い婦女子をいたぶる趣味は毛頭ござらん。辞退するなら今ですぞ?深窓の姫君?」
そう言って、豪は志杏椶に頭を垂れた。青年に他意はなく本心から出た言葉であったが‥‥
<馬鹿にして‥‥ここで引き下がってなるものですか!>
志杏椶には一向に、その心情は伝わってはいなかった。
「剣をここにっ!」
鋭く言い放つのに、志杏椶の後ろに控えていた青年が一帯の剣を携えて志杏椶に献上する。
「志杏椶様‥‥余りご無理をなさっては‥‥」
「雄飛、私が負けると思っているの?」
雄飛は、剣を受け取りながら不敵に微笑む志杏椶をみて、内心で無知な竜族の青年に合掌したのだった。
「諦めては、頂けぬか?深窓の姫君‥‥」
「その呼び名‥‥止して頂けるには、剣を交えるが一番かと?」
ニッコリと‥‥何も知らぬものがみれば、うっとりしてしまうほど美しい微笑みを湛えたまま、剣を抜く。豪はやれやれと言った風に、剣を手に取った。
いつの間にやら、志杏椶と豪を中心に円形の人垣が出来上がっている。
「いざっ!!」
その場に居合わせた皆が、息を呑むほど激しい攻防が続く。
―キンッ!
その攻防戦の終わりは、あっけなく訪れた。金属をはじく音が響き渡る。
「まっ‥‥参りました‥‥」
腰を抜かし、この状況が信じられないというように相手を見上げていたのは豪だった。喉元には細い剣先が突きつけられている。宙を舞っていた剣を、視線を向けることなく空いている左手で掴む。
相手から闘気が完全に失せた事を確認してから、志杏椶は目線を合わせて豪に剣を返した。
「お手合わせ、ありがとうございました。」
「あっ‥‥ああ‥‥」
舞うようなその剣技に魅入ってしまっていた観衆から、拍手が沸き起こった。今まで実しやかに囁かれていた“剣豪”の実力を見せ付けられた以上、認めないわけにはいかなかった。
それでも納得がいかない者というのは、どの世でもいるもので‥‥
「そっ‥‥そんな、武力だけ誇っていても、政が勤まるものかっ!!」
往生際も弁えず、そんな戯言を言う方に皆の視線が集まった。
正体は、もともと東域に対して‥‥否、志杏椶やその父である焔祁に対して良い感情を抱いていない、オリフィエル・バルク・スローネ‥‥今は亡き、焔祁の第二妃であるシュクラ・ユダ・スローネの実父であった。
その取り巻きも、今となっては空しいばかりの反論を手伝う。最早、野次の次元だ。
<やっぱり‥‥>
そんな思いでため息を付くと、志杏椶は剣を自らに向けた。
「女である事に、不満を抱いておられるのですか?」
怒りか、それとも羞恥心からかオリフィエルの顔は真っ赤だ。
「当たり前だ!!女なんぞに、このような大切な大役を任せてなるものかっ!!王も、女の色香に血迷ったか?」
回りの非難の視線にも気付かずに、ずらずらとどうでも良い御託を並び立てるのに、志杏椶は一層鋭くオリフィエルを睨みつける。
「女である事の、何がご不満かっ!この長たらしい髪か!?」
「志杏椶様!?」
言うなり、雄飛が止めに入るも間に合わず、志杏椶は自らの髪をバッサリと切り落とした。
「私のことを言うのは、構いません‥‥ですが、伯父上や義父上への暴言、撤回して頂きたい!」
完全に、会場が志杏椶の味方に‥‥志杏椶が大衆に認められた瞬間だった。
ラスティと真武は、やれやれといった風に視線を交わす。ラスティが隣に立つラグエルに目配せすると、意を汲んだラグエルが気まずい静寂を破った。
「さて、皆様方のお気もお済みでしょうか?かような茶番で、皆様方の了承を得たとは思えませんが‥‥今一度、志杏椶様を“伊倭大神”と認めて頂けるのなら、その意を示して頂きたい。」
その言葉に、ポツリポツリと拍手が波打っていたが、いつの間にか広間が割れんばかりの大歓声に変わっていた。
オリフィエルの惨敗は、誰の目から見ても明らかで‥‥
このとき、正真正銘の“伊倭大神”としての志杏椶の地位は、確固たるものとなったのだった。
そして、このとき‥‥人知れず開いた一輪の花が‥‥
その後、滞りなく進んだ「拝命の儀」‥‥その間ずっと志杏椶に暑苦しい‥‥もとい、熱い視線を送っていたのは、先ほど身も心も一本取られた竜族の青年であった。
<後半に続く>
PR
この記事にコメントする
★ カレンダー
03 | 2024/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 |
★ カテゴリー
★ フリーエリア
★ 最新記事
(10/22)
(08/03)
(08/03)
(07/26)
(06/14)
(06/14)
(04/11)
(04/11)
(03/03)
(03/03)
★ 最新TB
★ プロフィール
HN:
翔 梨藍
HP:
性別:
非公開
職業:
学生
趣味:
散歩、サイクリング、世の中の不思議について考える事
自己紹介:
徒然なるままに、色々書いています♪
お気軽にコメントしていって下さいねwww
尚、『胡蝶の夢、泡沫の空』で頂いた拍手の返信も、ここでしております♪
皆さん、よろしくお願いしますm(__)m
お気軽にコメントしていって下さいねwww
尚、『胡蝶の夢、泡沫の空』で頂いた拍手の返信も、ここでしております♪
皆さん、よろしくお願いしますm(__)m
★ ブログ内検索
★ 最古記事
(10/17)
(10/17)
(10/17)
(10/21)
(10/22)
(10/23)
(10/23)
(10/25)
(10/25)
(10/26)
★ カウンター
★ アクセス解析
★ ブログの評価 ブログレーダー
★ 拍手